膠原病についてのQ&A
Q1.抗体の検査は陰性なのに、膠原病と診断されました。何故ですか?
A1.膠原病であるかどうかは、一般的には症状の現れ方や経過を総合的にみて診断します。抗体の有無は指標の一つにはなりますが、抗体のみで判断する訳ではありません。
Q2.運動などでなるべく動かしたほうが関節の障害は防げますか?
A2.関節の炎症が強いときは、負担をかけずに安静を保つことが必要です。しかし、痛みのために動かさないでいることも関節が動きにくくなる要因になり得ます。 状況に合わせて適度な運動を行うことが有効になる場合もあります。ただし、医師に相談しながら適切な療法を心掛けてください。
Q3.膠原病の症状が見られない場合でも、薬を飲み続けなければなりませんか?
A3.膠原病の症状が治まっていても、治療薬の服薬を止めると再発する場合もあります。薬の減量や中止は、主治医の判断に従って適切に行ってください。
Q4.家族に同じ病気の人はいないのに、なぜ自分だけ発病したのでしょうか?
A4.膠原病は、遺伝的な素因に何らかのきっかけを発端に発病すると考えられています。家族の中に患者さんがいなくても、発病することはあります。
Q5.膠原病の治療が続いて経済的な負担が大きくなると不安です。健康保険などの対象にはなりますか?
A5.膠原病の多くは、医療の公費負担が受けられる「特定疾患」です。公的な補助などもありますので、まずは主治医や行政窓口へご相談されるとよいでしょう。
Q6.膠原病と診断されたら出産は無理ですか?
A6.膠原病でも、出産は可能です。実際に出産されている人も沢山いらっしゃいます。ただし、病状にもよりますので、主治医へご相談しながら計画すると良いでしょう。
Q7.膠原病は、治らない病気なのでしょうか?
A7.膠原病のもとになる「免疫の異常」を元通りにすることは難しいのが現状です。しかし、治療により症状を抑えて「現状よりも良い状態普段通りの生活」を保つことは可能です。
Q8.膠原病の治療薬を摂取することで副作用はありますか?
A8.一般的には副作用が現れる可能性はありますが、治療薬がもたらす効果の方が大きい場合もありますし、お薬を使用しないことによる病状や副作用の状況に合わせて薬の使用を判断しますので、詳しく主治医に相談しましょう。
Q9.日光に当たると誘発されて悪化すると聞いたのですが、外出は控えた方がよいですか?
A9.「日光過敏症」がある場合でも、日傘やつばの広い帽子、長袖の衣類で、極力、肌の露出を少なくしたり、日焼け止めクリーム等を使えば、短時間の外出で症状が悪化することは一般的にはありません。ただし、自分だけで判断せずに医師に相談しながら適切な対応を心掛けてください。